現代の軍師とは

現代は、まさに戦国時代

 世界の情勢は、未だに混沌とするなか、情報が何よりも重視され、そして、己の力ひとつで戦況を一変させることができる時代は、日本には戦国時代と現代にしか存在していなかったのではないかと思われる。

このような時代を生き抜くには、他人モードに侵食された生き方から、自分モードの生き方にシフトすることが必要である。

己の欲望(デザイアー)に目覚め、欠乏からくる欲求(エゴ)を排除し、自分自身の人生をまっとうする他に道はない。

しかし、自分自身の欲望に目覚め、行動している人間がどれだけいるであろうか。ましてや、この戦国時代のような世の中で、自ら気付き行動している人は極めてまれであろう。

だからこそ、戦国の世で活躍をしていた軍師の力が、今まさに必要とされているのである。

軍師とは、いかなる存在か?

軍師は、その名の通り、軍を統べるマスターである。

軍の統率者ということになる。現在の軍隊で考えると統率者は指揮官であり、幕僚などの参謀ではない。

しかし、軍師というと広義的にみて参謀である。現代で言うところのコンサルティングのような仕事である。

参謀に発言権はあっても指揮権はない。あくまで、指揮官に属するアドバイザーである。

軍師は、狭義的にみると占術師や陰陽師を指し示すことがある。

というよりも、軍師自身が占星術や様々なまじない・占いによる予見術を兵法の一つとして取り扱っていたのである。

三国志演義に出てくる諸葛亮孔明はその代表格であろう。

戦国の世は、まさに実力社会である。

このような時代を生き抜くためには、『時を知り、風を読み、波に乗る』ことが求められる。

特に、時を知るためには、天空の星の運行を読み解く必要がある。太古の昔から実践されてきた方法で時を知るのである。

軍師は、合戦を勝利に導くため、占術と兵法を用いて軍配を行ってきた。

現代を生き抜くためにも、この軍師の力がますます必要とされるようになってきたのである。

占星術は兵法の一つである。

『孫子』をはじめ優れた兵法書を七冊まとめて『武経七書』と呼ばれる。

これは、千年ほど昔かららしいが、『孫子』、『呉子』、『司馬法』、『尉繚子』、『李衛公問対』、『六韜』、『三略』を指している。

特に優れているのは、『孫子』であるといっても疑いの余地がない。

しかし、孫子以外の兵法書にも学ぶ点は多くある。

日本の戦国期においても、この七書は、兵法の教科書として重視された。

孫呉と併称される『呉子』も代表的な兵法書である。

その『呉子』の「料敵第二」において、日時を占わないで戦ってよい場合の条件を八つ示している。

逆に言うと、八つの条件以外の場合は、ちゃんと日時を占い出陣しなければならないことを示唆しているのだ。

諸葛亮孔明などの軍師が、彗星(流れ星)をみて吉凶を判断するということは、かなりの普遍性をもって行われてきたのである。

このほか、「真夜中の北斗七星に向かって戦ってはならない」など、戦国武将が、占星術を兵法の一つとして位置づけていたことは明らかである。

誕生占星術

日本の戦国時代の占星術の状況をまとめたものに、『日本教会史』というものがある。これは、ジョアン・ロドリゲスにより著されている。

人が生まれ出る時に受け取った天の作用に従い、何時生まれ、どんな自然的素質を持ったかによって、事象の本性や各人がこれに応じて持つべき運命ないし宿命、また自由で偶然になされた行為において待つであろう幸・不幸を、この魔術によって判断する。

日本教会史下巻第十六章「これら〔東方〕諸民族の実用占星術と、それに付随しているさまざまな迷信について」

私が行うのは、西洋占星術である。

このため、この時代の占星術の系譜を継いでいるかは定かではないが、読み解けることに差異はないものと思われる。付け加えると、西洋占星術にはロマンがある。

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現在、多くの女性たちに西洋占星術が普及している理由であろう。

しかし、ある意味、男性のほうがロマンを追い求めているのかもしれないが・・。

誕生占星術(バースチャート)を読み解くと『自分が、なにしに地球上に生まれてきたのか』が明らかになります。

『あなた独自の人生の戦略』を立案いたしましょう。